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'''西 利彦'''(にし としひこ)とは、タクシーの女性客に[[利尿剤]]入りの菓子を食べさせ、トイレに行かせず、その様子を車内カメラで撮影するタクシー運転手である。
 
'''西 利彦'''(にし としひこ)とは、タクシーの女性客に[[利尿剤]]入りの菓子を食べさせ、トイレに行かせず、その様子を車内カメラで撮影するタクシー運転手である。
  

2015年2月27日 (金) 21:17時点における最新版

西 利彦

西 利彦(にし としひこ)とは、タクシーの女性客に利尿剤入りの菓子を食べさせ、トイレに行かせず、その様子を車内カメラで撮影するタクシー運転手である。

女性乗客に利尿剤入り菓子、トイレ我慢させ逮捕[編集]

タクシーの女性客に利尿剤入りの菓子を食べさせ、トイレを我慢させたまま降車させなかったとして、大阪府警門真署は2014年5月7日、同府四條畷(しじょうなわて)市砂、個人タクシー運転手・西利彦(41)を暴行と監禁で逮捕、送検した。

「我慢する女性を見ると興奮した。40~50件繰り返した」と供述している。

西は2013年10月29日夕、大阪府門真市内で乗車した大阪市内の20歳代の女性に対し、「サービス」といって利尿薬入りクラッカー1枚を食べさせ、尿意を催すように身体の生理機能に障害を与え、午後4時50分~6時半ごろにかけ、女性が降車を求めても応じずに阪神高速や近畿自動車道を走り続けた。

利尿薬は粉末状にされ、クラッカーにサンドされたクリームに混ぜられていた。西は高速道路上で女性に「トイレが我慢できないなら、ここでしていい。見ないから」と言っていた。

女性は警察に相談。同署は、利尿剤を飲ませて尿意を我慢させるなどした行為が暴行にあたると判断した。西宅にはフロセミド約120錠があり、「インターネットで購入した」と供述。車内の防犯カメラで撮影した動画も見つかり、トイレを我慢する複数の女性が映っていた。

西は「女性が排尿を我慢する表情やしぐさに興奮し、様子を車内カメラで録画していた」と容疑を認めている。西は2012年7月から同様の手口で犯行を繰り返していたと供述。自宅からは、同じ被害にあった女性約40~50人分の動画が残っていたパソコンが見つかった。

尿意もだえる女性客に興奮、「盗撮した」…恐怖の“利尿剤タクシー”[編集]

「止まってください!」。

激しい尿意に襲われながら、停車を求める女性の懇願を聞き入れようともせず、タクシー運転手は高速道路を走り続けた。大阪で2014年5月、乗客の女性に利尿剤を仕込んだ菓子を食べさせた上、降車させずに車内に閉じ込めたとして、タクシー運転手の西利彦(41)が大阪府警門真署に暴行と監禁で逮捕された。

「仕事熱心で、超のつくほどの真面目人間」「そんなことをするようには見えない」。タクシードライバー仲間が口をそろえる西容疑者。ところが実態は、女性がトイレに行きたいともだえる姿を車内の隠しカメラで撮影し、悦に入っていたというゆがんだ性癖の持ち主だった。

「ちなみにどこまで帰るのですか」

この問いかけが、トイレに行くことができない長い、長い責め苦への入り口だった。2013年10月29日夕、20代の女性は大阪府門真市内で、とある個人タクシーに乗車した。

「(大阪市営地下鉄)門真南駅までお願いします」

普通のタクシーであれば、指定した目的地に向かって車を走らせていただろう。しかし、このタクシーは違った。運転席の西は女性に地下鉄を使った先の“最終目的地”を尋ねた。そして、女性が大阪市内の地名を挙げると、意外な提案をしてきた。

「それなら、半額で行ってあげるよ」

女性はうなづいた。

「早く帰るために、高速道路を使ったり、いつもと違う道を行ったりするかもしれません」

西はこう伏線を張ると、運転を開始。頃合いを見て、おもむろに女性に「これ、どうぞ」と紙コップを差し出した。中にはクリームがサンドされたクラッカーが2枚入っていた。

女性は受け取った紙コップから、1枚をつまんで食べた。唇にピリピリッという刺激が走った。何となく不安を感じ、1枚で食べるのを止めたが「時すでに遅し」だった。

“地獄”が始まった。クラッカーを口にしてから間もなく、突如として女性は猛烈な尿意に襲われた。すでにタクシーは近畿自動車道を走っていた。女性はたまらず「パーキングエリアに止まってほしい」と求めたが、答えは「本線に戻れなくなる」。意味不明な内容のごり押しで、女性の願いは拒絶された。

尿意にもだえ、青ざめる女性を乗せたまま、タクシーは目的地の大阪市内から外れ、吹田市豊中市の高速道路を疾走していた。そんな中、女性にあるものが手渡された。介護用の吸水シートだった。女性が乗った運転手の狙いは、もはや疑いようがなかった。

「トイレ、我慢できんのやったらここでしてくれてもいいよ。ズボンとかぬれるの嫌なら、脱いでくれてもいい。私は見ないから」

もう、限界だった。

乗車してから約1時間20分後。悪夢のようなドライブがようやく終わり、女性は自宅前で解放された。最初に約束したとおり料金は半額。タクシーは走り去った。自宅に戻った女性の手元には、食べ残したもう1枚のクラッカーがあった。運転手の卑劣な犯行を裏付ける重要な証拠だった。

その後の大阪府警の鑑定で、クラッカーの中のクリームから、粉末状になった降圧剤「フロセミド」が検出された。主に高血圧の患者が服用するものだ。

厚生労働省安全対策課によると、フロセミドには利尿作用がある。体内の余計な水分を減らすことで、血圧を下げるのが一般的な用途だが、これを悪用していた。

女性がタクシーの特徴を覚えていたことなどから、捜査はやがて西にたどり着き、府警門真署は2014年5月5日、女性に対する暴行と監禁で逮捕した。動機を「女の人が尿意を我慢する表情やしぐさを見ると、とても興奮した」と明かし、容疑を認めた西。しかし、ここから仰天の告白が待っていた。

「我慢する表情やしぐさを車内のカメラで録画していた。女性をトイレに行かさないために高速道路を走った」

西の自宅や車の家宅捜索では、約120錠のフロセミドが見つかったほか、パソコンには苦悶の表情を見せる女性約40~50人の動画が保存されていた。

「真面目そうな顔をしているから、女性も安心してお菓子を食べてしまったのではないか。(西は)独身と聞いたが、遊んでいる様子もなく、職場と家を往復している印象だった」。西を知る男性運転手(53)はこう話す。

府内のタクシー会社を転々としていた西は、平成24年3月ごろ、個人タクシーを開業した。自宅のある四條畷市やその周辺で営業していることが多かったという。逮捕容疑の被害女性が乗車した門真市は、四條畷市に近接している。

別の60代の男性運転手も「客待ちをしていても、他の運転手とだべっている姿すら見たことがない。本当にショックだ」という。

逮捕からしばらくの間、西の自宅には犯行に使われたタクシーが止めたままになっていた。冗談にもならないが、フロントガラスの隅っこには、無事故無違反の優良ドライバーであることを示す「優」の字をあしらったステッカーが貼られていた。