首都高速湾岸線

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首都高速湾岸線(しゅとこうそくわんがんせん、Bayshore Route)は、国道357号と並行し、神奈川県横浜市金沢区から千葉県市川市に至る首都高速道路路線である。

概要[編集]

大黒ジャンクション神奈川5号大黒線と分岐し、東海ジャンクション湾岸分岐線と合流し、有明ジャンクション11号台場線と、東雲ジャンクション10号晴海線と、辰巳ジャンクション9号深川線とそれぞれ接続し、葛西ジャンクション中央環状線が分岐する。

神奈川から東京を通り越して千葉へ至るという路線の性格上、「上り・下り」ではなく「東行き・西行き」で方向を表す(大井JCT付近と川崎浮島JCT付近の間など、概ね南北方向に貫く区間もあるが、方面の呼称は全線にわたって「東(西)行き」で統一している。例えば東京から横浜に向かう方面は「西行き」と称する)。首都高速道路の路線では「その他の路線」とされている。また、東京湾岸道路の専用部と位置づけられており、東京湾環状道路を構成する路線である。また、首都圏3環状9放射の高速道路計画では、中央環状線とともに一番内側の環状道路とも位置づけられている。

行政上の道路名は、「神奈川県道・東京都道・千葉県道294号高速湾岸線」である。

路線番号[編集]

B (湾岸線の英語名Bayshore Routeの頭文字からとられたものである。)

高速湾岸分岐線[編集]

高速湾岸分岐線は、1号羽田線昭和島JCTから湾岸線の東海JCTに至る、4車線の路線である。全線が東京都大田区内である。

湾岸線の東関東道浦安方面-1号羽田線の横浜公園羽田方面の連絡をしている。

1983年昭和58年)2月、湾岸線の東京都内部分から1号羽田線への連絡道路として作られた。1994年平成6年)12月以後は湾岸線で直接、東京 - 横浜が連絡されるようになったため、1号羽田線から都心環状線を避けて湾岸線経由で東関東道・常磐道東北道へ行くのに利用されている。

出入口など[編集]

  • 出入口番号欄の背景色がである部分については道路が供用済みの区間を示している。また、施設名欄の背景色がである部分は施設が供用されていない、または完成していないことを示す。未開通区間の名称は仮称。
  • 接続路線名の「(間)」を付記しているのは他の道路を介して接続している間接接続。路線名の特記がないものは市道。表中記載の接続路線以外に国道357号が並行しており、三溪園、浮島を除く各出入口で接続している。
出入口
番号
施設名 接続路線名 起点から
(km)
備考 所在地
横浜横須賀道路 横須賀馬堀海岸港南台狩場方面
B01 幸浦出入口 八景島海の公園方面 空港中央・大黒ふ頭方面出入口 神奈川県 横浜市
- 鳥浜町TB - 空港中央・大黒ふ頭方面
B02 杉田出入口 鳥浜町・杉田・横浜ベイサイドマリーナ方面 幸浦方面出入口
B03 空港中央・大黒ふ頭方面出入口
B05 磯子出入口 横浜市道環状2号線屏風ケ浦バイパス 空港中央・大黒ふ頭方面出入口
B06 三渓園出入口 山下公園本牧ふ頭方面 幸浦・杉田方面出入口
- (名称未定)[1] 南本牧ふ頭連絡臨港道路(事業中) 空港中央・大黒ふ頭方面出入口
- 本牧JCT (K3) 狩場線 保土ヶ谷バイパス横浜新道横浜駅東口方面 幸浦・杉田方面接続
B07 本牧ふ頭出入口 C・D突堤方面、A・B突堤方面 空港中央・大黒ふ頭方面出入口
三ッ沢・横浜駅東口方面は行けない
- 本牧JCT. (K3) 狩場線 保土ヶ谷バイパス・横浜新道・横浜駅東口方面 空港中央・大黒ふ頭方面接続
- 大黒JCT (K5) 大黒線 本牧ふ頭・狩場線方面接続
- 大黒PA -
B08 大黒ふ頭出入口 本牧ふ頭・狩場線方面出入口
B09 東京・空港中央方面出入口
- 大黒JCT. (K5)大黒線 浦安・空港中央方面接続
B10 東扇島出入口 (間)国道132号 大黒ふ頭・本牧ふ頭方面出入口 川崎市
B11 東京・空港中央方面出入口
- 川崎航路トンネル - 危険物積載車両通行禁止
- 川崎浮島JCT 東京湾アクアライン木更津方面/(K6)川崎線 川崎(大師)方面 大黒ふ頭・横浜方面
B12 浮島出入口 国道409号
- 湾岸浮島TB - 横浜方面・2013年3月1日撤去
32.5
B13 浮島出入口 国道409号 東京・空港中央方面
- 川崎浮島JCT. 東京湾アクアライン木更津方面/(K6) 川崎線 川崎(大師)方面
- 多摩川トンネル - 危険物積載車両通行禁止
東京都 大田区
B14 湾岸環八出入口 環八通り
羽田空港第1ターミナル・国際ターミナル方面
29.8 大黒ふ頭・本牧ふ頭方面出入口
B16 空港中央出入口 羽田空港第2ターミナル方面 28.3 横浜方面出入口
B17 羽田空港方面 27.5 銀座・浦安方面出入口
- 空港北トンネル - 危険物積載車両通行禁止
- 東海JCT 羽田・横浜公園方面(湾岸分岐線) 23.5 銀座・浦安方面接続
- 大井PA - 空港中央・羽田方面 品川区
002 大井南出入口 (間)勝島方面 22.8 空港中央・羽田方面出入口
003A 21.9 銀座・浦安方面出入口
- 大井TB - 銀座・浦安方面
- 大井JCT 中央環状品川線(事業中) 21.0 市川から芝浦方面へは行けない
(1)羽田線 新宿銀座方面
- 大井PA - 浦安・東関道方面
003B 大井出入口 (間)品川・大井町方面 20.3 浦安・東関道方面出入口
- 東京港トンネル - 危険物積載車両通行禁止
004 臨海副都心出入口 台場地区(国際展示場・フェリーふ頭)方面 18.5 空港中央・羽田方面出入口
旧称:13号地出入口
港区
- 有明JCT (11)台場線 17.2 江東区
- 東雲JCT (10)晴海線 15.9
005 有明出入口 台場地区(国際展示場・フェリーふ頭)方面 浦安・東関道方面出入口
- 辰巳JCT (9) 深川線 銀座箱崎方面 14.5
006 新木場出入口 13.5 羽田方面出入口
007 12.7 浦安・東関道方面出入口
- 葛西JCT (C2) 中央環状線 東北道常磐道方面 11.2 江戸川区
008 葛西出入口 (間)環七通り 10.3 銀座・小菅方面出入口
009 9.3 浦安・東関道方面出入口
010A 舞浜入口 東京ディズニーリゾート方面から 8.4 銀座・小菅方面への入口 千葉県 浦安市
010B 浦安出入口 (間)東京ディズニーリゾート方面 7.6 銀座・小菅方面出入口
011 5.2 千鳥町・東関道方面出入口
012 千鳥町出入口 船橋・市川方面 2.5 銀座・小菅方面出入口 市川市
- 市川PA - 東京・川崎方面
- 市川TB - 東京・川崎方面
- 市川JCT 東京外かく環状道路 事業中
東関東自動車道 四街道成田成田空港潮来方面

本牧ジャンクション改良[編集]

以前、本牧JCTは空港中央・大黒ふ頭方面と狩場線及び幸浦・杉田方面との連絡ができるが、狩場線と幸浦・杉田方面との連絡はできなかった。これは、高速磯子線によって狩場線と湾岸線を連絡する計画があったからであるが、現実には磯子線は事業化されなかった。その不便さを解消するため、本牧JCTで狩場線と幸浦・杉田方面の連絡が可能になるように改良され、2004年(平成16年)12月22日15時に開通した。 しかしながら、本牧ふ頭出入口⇔狩場線の連絡は出来ない。

高速湾岸分岐線[編集]

施設名 接続路線名 起点から
(km)
昭和島JCT (1) 羽田線 横浜公園羽田方面
東海JCT (B)湾岸線 東関東道浦安方面

主なトンネルと橋[編集]

歴史[編集]

  • 1976年昭和51年)8月12日 : 大井JCT - 13号地出入口(現臨海副都心出入口)開通、東京港トンネル開通
  • 1978年(昭和53年)1月20日 : 新木場出入口 - 浦安出入口開通
  • 1980年(昭和55年)2月5日 : 辰巳JCT - 新木場出入口開通
  • 1981年(昭和56年)5月19日 : 辰巳JCT - 有明出入口開通
  • 1982年(昭和57年)4月27日 : 浦安出入口 - 高谷開通、東関東自動車道と接続
  • 1983年(昭和58年)2月24日 : 東海JCT - 大井出入口開通
  • 1984年(昭和59年)12月12日 : 13号地出入口(現臨海副都心出入口) - 有明出入口開通
  • 1989年平成元年)9月27日 : 本牧ふ頭出入口 - 大黒JCT開通、横浜ベイブリッジ開通
  • 1989年(平成元年)12月16日 : 大井JCT新設
  • 1993年(平成5年)9月27日 : 空港中央出入口 - 東海JCT開通
  • 1994年(平成6年)12月21日 : 大黒JCT - 空港中央出入口開通、鶴見つばさ橋開通
  • 1997年(平成9年)12月12日 : 浮島出入口開通
  • 1997年(平成9年)12月18日 : 東京湾アクアラインと接続
  • 1999年(平成11年)7月15日 : 並木・幸浦出入口 - 杉田出入口開通、横浜横須賀道路金沢支線と接続。三渓園仮出入口 - 本牧ふ頭出入口開通
  • 2001年(平成13年)8月29日 : 舞浜入口開通
  • 2001年(平成13年)10月22日 : 杉田出入口 - 三渓園出入口開通、全線開通
  • 2007年(平成19年)12月22日 : 13号地出入口が臨海副都心出入口に改称
  • 2008年(平成20年)3月17日 : 東行き有明JCT - 辰巳JCT4車線化
  • 2009年(平成21年)2月11日 : 東雲JCT新設
  • 2012年(平成24年)3月21日 : 大井南出口西行を300m手前に移設
  • 2012年(平成24年)7月17日 : 大井PAを東行 2.0km、西行 0.6km手前にそれぞれ移設

交通量[編集]

24時間交通量(平成17年度道路交通センサス)

千葉県

  • 浦安市弁天1丁目 : 115,723

東京都

  • 品川区八潮3丁目2 : 121,162
  • 大田区羽田空港3丁目 : 59,683

神奈川県

  • 川崎市川崎区東扇島 : 72,993
  • 横浜市金沢区鳥浜町 : 48,630

特徴[編集]

道路構造令では第2種第1級に区分され、設計速度が80km/hとなっている。他の首都高速道路の路線と比べ直線区間が長い(ただし、一般的な高速自動車国道と比較するとカーブは多い。特に、本牧JCT以南は急カーブの連続区間)。海岸沿いを通過するため、水底トンネルや橋が多く、高低差の大きい箇所が多い。

最高速度が80km/h(東京港トンネル周辺は70km/h規制)となっている(速度規制図PDF )。

首都高速道路の路線では唯一、千葉県内を通過する路線である。

湾岸線は、2012年1月1日の距離別料金導入前までは東京線、神奈川線の2つの料金区間をまたいで、川崎浮島JCTが料金区界となっていた。ただし、空港中央・湾岸環八 - 浮島間のみの利用は300円の特定料金であった。(例えば、普通車(非ETC車)の場合、空港中央か湾岸環八から入って浮島までで降りた場合、特定料金のみの300であり、空港中央・湾岸環八から浮島以遠の神奈川線を走行した場合は300円+600円(神奈川線料金)=900円が徴収されていた。)

全線が6車線(辰巳JCT - 葛西JCTは8車線、本牧JCT出口 - 本牧JCT入口の本線は4車線)区間となっている。また、東関東自動車道と合わせるとこの6車線区間は成田ICまで及び、これは東北自動車道川口JCT-宇都宮ICの103.0kmを凌ぎ、日本の高速道路では最も長い106.0kmである。

湾岸線から見るみなとみらい21東京臨海副都心などの近未来的な風景人気で、ドライブコースとして人気がある。6車線の高速道路や周辺の近代的な高層ビルがまるで日本ではないような感覚も人気の一つである。

直線区間[編集]

西行き浮島料金所から横浜・大黒ふ頭方面への西行き区間は、東京以西にオービスがなく、また車線数が多く直線区間が非常に長いために速度が出やすい。

また、違法競走型暴走族(俗称「湾岸族」)も出没するため、大黒PAや辰巳PAなどでは、芝浦PAなどと同様頻繁に高速隊車両やパトカーが巡回している。

渋滞[編集]

上述の通り、線形が良く、車線数も多いが起伏やトンネル・出入り口・分岐が多く、渋滞が発生しやすい。京浜間、京葉間の大動脈となっているだけでなく、羽田・成田の両空港を結んでいるため、交通量は非常に多い。特に、西行きは東京港トンネルを先頭に、都県境を過ぎて浦安付近まで渋滞が発生することも多い。

脚注[編集]

関連項目[編集]

関連作品[編集]

外部リンク[編集]

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